« 風前の灯~岸和田古城 | トップページ | ハードディスク交換1 »

2006/11/07

戦国城郭の考古学(1)

城郭研究を飛躍的に進歩させた考古学。その功績は多大であり、従来の縄張調査や文献調査では限界があった部分にメスを入れ、つぎつぎと新発見を提供していく。ただし、通説とかけ離れた結論を導くケース(例 杉山城)もあり、城郭研究の手法としての位置づけが、今後適正化される必要があると思う。

さて、本書では、この考古学的手法により研究された全国の城郭事例を紹介している。城の遺構はもちろん、土器・磁器などの生活用品、ふいご等の工業用品、(本書では取上げていないが、鉄砲玉や刀剣などの武具、トイレの土壌調査まで(講演会「戦国の城・三河の城」で紹介)もその範疇)...科学的手法も活用することで、考古学的手法の奥深さを感じさせられる。

少々難しい(だから、紹介が遅れてしまった(^^ゞ 部分もあるが、
・石垣保存騒動で揺れた仙台城
・堀障子、そしてトーチカ論でビックリした大坂城
・有料化で賑わう?の安土城
あたりが、こっきぃにはとっつきやすかった内容。特に、仙台城の事例は、艮櫓復元工事で解体した石垣の中から工期の異なる石垣が発見され、結果として復元を断念したという内容。石垣技術の変遷、城郭拡張の変遷、そして城郭活用の苦悩と、お城の楽しみが「一粒で何度も味わえる」内容でよかった。

その2

|

« 風前の灯~岸和田古城 | トップページ | ハードディスク交換1 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/87092/12601772

この記事へのトラックバック一覧です: 戦国城郭の考古学(1):

« 風前の灯~岸和田古城 | トップページ | ハードディスク交換1 »