よみがえる日本の城 26
城絵図の特集。今年開催された、田中城や田中吉政の企画展でも感じたが、城絵図がずら~と並んだ姿は壮観そのもの。お城が一種のデザインのようであり、お城の違った一面を知ることができます。
嬉しかったことは、中世城郭の絵図および模型が思いのほか多く掲載されていたこと。絵図にもとづく縄張論となると、近世城郭が主体になると予想していましたので。また、こっきぃが訪れたことがあるお城が、本書でたくさん掲載されていたので、絵図の上を「歩いて」いるような感じにもなりました。
そして、ビックリしたのが、最終章の「実戦に見る城の縄張[近世]」で、幕末の城をめぐる戦いが特集されていたこと。お城をめぐる戦いとしては、室町~戦国期ばかり注目されますが、幕末における戦いにも注目すべきと常々感じておりますので。
安寧の世に発達した「江戸軍学」に基づく最強の城でありながら、幕末の戦いでは役に立たなかった城たち。「机上の空論」を実感するためにも、幕末の攻城戦も知りたいと感じております。
【書籍】よみがえる日本の城26「城絵図を読む」(学研)
| 固定リンク
コメント